昨年から新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るい、多くの人々の命を奪い、今も感染が続いています。経済や医療の発展により、先進国では身近でなくなった感染症の恐ろしさが、あらためて浮き彫りになりました。その感染症の脅威は、途上国においては日常の脅威として、日々、多くの子どもたちの命と笑顔を奪い続けています。
ポリオはウイルスが引き起こす感染症で、「小児まひ」の原因のひとつとして世界で恐れられていました。しかし、ポリオウイルスのワクチン接種がひろがった今、1988年に125カ国あったポリオ常在国(野生型ポリオによる発症が確認された国)も、残るはパキスタン、アフガニスタンの2カ国のみになりました。ポリオによる「まひ」の治療法は現在もなく、ワクチンでの予防が子どもたちの命を守る唯一の対策です。ポリオは、1980年に根絶された天然痘に次いで、人類史上2番目に“根絶可能な感染症”といわれていますが、ポリオ常在国がゼロになるまで、世界の子どもたちはポリオへの感染のリスクにさらされ続けるため、「子どもワクチン支援活動」の継続、そして活動への理解とご協力が必要です。
新型コロナウイルス感染症対策によるロックダウンや移動制限などが多くの国で行われたことにより、必要なワクチンを受けられていない子どもが世界中に多く残されています。JCVは、1日4,000人失われている、ワクチンで助かるちいさな命を救うため、医療が行き届いていない途上国での子どもワクチン支援活動をこれからも続けて参ります。皆さまのあたたかいご支援を、どうぞよろしくお願いします。
※「世界ポリオデー」とは?
ポリオワクチンを開発したジョナス・ソーク博士の誕生日を記念して、ポリオ根絶に取り組む世界中の団体がポリオウイルスのいない世界の実現に向け、思いを新たに協力を呼びかける一日です。ポリオ根絶はJCVが創設時に掲げた目的の一つでもあります。
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