2021/06/29

バヌアツでのワクチン接種

新型コロナウイルスへの注意が必要な中でも、ポリオ、はしかなどワクチンで予防できる感染症から小さな命を守るため、今日も世界で子どもたちにワクチンが届けられています。

バヌアツでは、2020年4月にサイクロンが直撃し、診療所やワクチン保冷庫が被災しました。すぐにワクチン保冷庫の入れ替えや建物の復旧工事が進められましたが、新型コロナの感染拡大への警戒から7月までワクチン接種活動が中断されてしまいました。小さな島国であることが幸いし、新型コロナの感染拡大を押さえ込むことに成功し、通常のワクチン接種体制を再開。医療スタッフが島から島へワクチンを輸送し、診療所でのワクチン接種や山奥の集落を訪問して「出張ワクチン接種」を行なっています。

しかし、2019年に96%あったBCGワクチン接種率は、中断の影響をうけ2020年は77%に落ち込んでしまいました。皆さまのご支援で1人でも多くの子どもの命を守れるよう、現地医療スタッフは感染対策をとり、病院や診療所、そして「出張ワクチン接種」で子どもたちにワクチンを届けています。

JCVは、1日4,000人失われている、ワクチンで助かるちいさな命を救うため、医療が行き届いていない途上国での子どもワクチン支援活動をこれからも続けて参ります。医師や看護師、病院も不足し、小さな診療所へ行くために徒歩で1日かけて山道を移動しなければならない村も多くある途上国にとって、感染症の拡大は日本以上に大きな脅威ですが、ワクチンが子どもたちの命を救うために大きな効果を発揮しています。皆さまのあたたかいご支援を、どうぞよろしくお願いします。

ワンアクション!あなたもあなたにできること、始めませんか!?

先日放送した「ワンアクション 〜世界の子どもを救う第一歩〜」では、バヌアツでの子どもワクチン支援活動の様子を、現地の映像とともにご紹介します。ワクチンの運搬に大きな課題を抱えているバヌアツで、皆さまにご支援いただいたワクチンが現地スタッフの手で子どもたちに届くまでの旅路を、BS12のYouTubeチャンネルで動画の視聴が可能です。この機会に是非ご覧ください。

◆「ワンアクション!」特設ページはこちら

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清水 大輔

募金開発グループ所属。募金活動の推進や、UNICEF現地事務所や現地保健省との連絡・調整および視察の手配を担当しています。

認定NPO法人 世界の子どもにワクチンを日本委員会 japan Committee Vaccines for the World’s Children

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守る活動を行っています。

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