2022/02/21

パキスタン、ポリオウイルス感染者数1年間で0を達成

野生株ポリオウイルスが常在する2か国のうち、パキスタンでは2021年1月27日の感染者確認以降、ポリオの1年間での新たな感染確認者数が0であったと政府首相特別補佐官(保健担当)より発表されました。
世界でのポリオ根絶にまた一歩近づいた今回の発表は、ポリオ根絶を創設時の目標のひとつに掲げたJCVにとって、嬉しいニュースです。

もしも今後3年間新たな発症者がいなければ、世界保健機関(WHO)からパキスタンでの野生株ポリオウイルスの根絶が宣言され、残る常在国はアフガニスタン1か国のみとなります。

1988年にはポリオ常在国(野生型ポリオによる発症が確認された国)は125か国あり、日本でもポリオは「小児まひ」を引き起こす恐ろしい感染症として知られていました。しかし、世界中でワクチン接種が拡がった今では、ポリオが根絶に一番近い感染症といわれています。

日本では、1980年を最後にポリオ感染は報告されていませんが、ワクチンで守られていない子どもたちにとってポリオは今でも生活と隣り合わせの脅威です。

ポリオ撲滅という快挙を、皆さまと一緒に成し遂げたいと思っています。
今、そして未来の子どもたちを予防可能な感染症から守るため、引き続き活動へのご支援をお願いいたします。

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この記事を書いたひと

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乙津 俊輔

広報・啓発・教育グループ所属。広報啓発活動や、画像使用申請、講師派遣などを担当しています。

認定NPO法人 世界の子どもにワクチンを日本委員会 japan Committee Vaccines for the World’s Children

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