6/3(月)~6/11(火)にかけて実施したブータン現地視察の報告書が完成いたしました。
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ブータンへのJCVのワクチン支援は2008年から開始し、今年で15年目を迎えます。
開始以前はポリオの蔓延が危惧されていましたが、ワクチン接種が進んだことで、2014年3月には国内での野生株ポリオウイルスの根絶「ポリオフリー」が宣言されました。
今回の視察では、ブータン西部にある首都ティンプー、中部のブムタン、東部のモンガルを主に訪問。
中央保冷庫や病院でのワクチンの保管・管理の様子、ヘルスセンターでのワクチン接種の様子などを確認してまいりました。
全国的な保冷庫の温度管理システムや子どもたちのワクチン接種履歴管理システムが導入されていたほか、中部のヘルスセンターでは、停電の際に担当者がワクチンをコールドボックスに入れて家に持ち帰って管理するなど、デジタルとアナログを融合させたワクチン管理体制が取られていました。
中央保冷庫を視察した際にお話を聞いた担当者からは「皆さんからご支援いただいたワクチンを1つも無駄にしないため、しっかりとした管理体制を作るようにしています」と力強い言葉をいただきました。
このような努力により、ブータンではほとんどのワクチンで接種率が97%台、種類によっては100%を達成するなど、非常に高いワクチン接種率を保つことに成功しています。
一方で、課題としては医療従事者の人材不足が挙げられていました。
ブータンでは、医師や看護師の資格を持った人がより良い待遇を求めてオーストラリア、カナダ、イギリスなどに移住するケースが増えているそうです。
これにより、一部の病院やヘルスセンターで医療従事者の不足が心配されています。
JCVはこれからもブータン保健省やUNICEFブータン事務所などと協力し、ラオスの子どもたちのためのワクチン支援を続けてまいります。
引き続きよろしくお願いします。
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