今週土曜日、10月24日は世界ポリオデーです。
感染症のポリオは「小児まひ」の原因のひとつとして、世界で恐れられていました。しかし、ポリオウイルスのワクチン接種がひろがった今、ポリオは根絶に一番近い感染症と言われており、ポリオ根絶はJCVが創設時に掲げた目的の一つでもあります。今年8月にはアフリカ地域での野生株ポリオウイルスの根絶が宣言され、1988年に125カ国あったポリオ常在国(野生型ポリオによる発症が確認された国)も、残るはパキスタン、アフガニスタンの2カ国のみになりました。
そのパキスタンの最新情報を、国際協力機構(JICA)「パキスタン定期予防接種強化プロジェクト」のチーフアドバイザーを勤めた弊団体理事の櫻田先生に先日うかがいました。国境を接しているパキスタンとアフガニスタンでのポリオ根絶には、まだ困難な課題が多くありますが、ポリオが根絶されるまで世界の子どもを守るためにポリオワクチン接種を継続することが求められています。
新型コロナウイルス感染症対策による移動制限などを受け、多くの国で予定されていたワクチン接種プログラムが中断されたことにより、予定通りワクチン接種を受けられていない子どもが世界中に多く残されています。ワクチン接種プログラムが再開されつつある今、ワクチンを1人でも多くの子どもに届けるため現地スタッフ、そして支援者の皆さまとともに、これからも子どもワクチン支援活動に取り組んで参ります。
今、そして未来の子どもたちを予防可能な感染症から守るため、引き続き活動へのご支援をお願いいたします。
※「世界ポリオデー」とは?
ポリオワクチンを開発したジョナス・ソーク博士の誕生日を記念して、ポリオ根絶に取り組む世界中の団体がポリオウイルスのいない世界の実現に向け、思いを新たに協力を呼びかける一日です。