2019/01/15

バヌアツにワクチンが届きました!

皆さまにご支援いただいたワクチンが、バヌアツに到着しました!
青年海外協力隊としてバヌアツ保健省で活動されている松井さまから、その様子のご報告です。

松井さまとのご縁は、2016年のグローバルフェスタ。着任前の松井さまがグローバルフェスタのJCVブースに偶然お立ち寄りくださり、JCVのバヌアツへのワクチン支援をご覧いただいたことがきっかけでした。
なかなか知ることができないバヌアツでのワクチン支援の様子を、ぜひご覧ください。

「支援者の皆さま、こんにちは。青年海外協力隊員としてバヌアツ保健省予防接種拡大計画課(以下EPI課)に派遣されている松井です。昨年度の日本の皆様からのご支援に感謝申し上げます。
本年度もよろしくお願い申し上げます。

12月末、五価ワクチンがバヌアツに届きました!
年末の受け取りでしたが、無事安全にワクチン保冷庫に保管することができました。
バヌアツの1歳未満のこども8,800人1年分のワクチンです。


バヌアツはたった1回のワクチンを受けるために、徒歩、ボート、車を乗り継ぎ3時間以上もかけて医療施設に来るお母さんたちが多くいます。ある村では家族のワクチン接種への理解がなく、赤ちゃんをワクチン接種のために病院に連れていけないという母親にも会いました。家族が病院のある州都に野菜を売りにいくついでに一緒にボートに乗せてもらい何とかワクチン接種に来たということでした。ただ病院に行くだけでも、家族の理解の面でも交通面でも母親たちには大変な苦労がある場合もあります。
このような母親はバヌアツでは珍しいことではありません。接種回数を格段に減らすことのできる五価ワクチンはバヌアツにとってとても有難いものです。支援者の皆様に感謝が絶えません。

バヌアツの年度始まりは1月です。
EPI課は人員が5名から3名となりました。課長、プログラム担当、JICAボランティアの3名です。コールドチェーン担当者と冷蔵庫技術者2名の契約が昨年度で終了となりました。
くよくよはしていられません!!
ドローンプロジェクトも新しいワクチンの導入も始まります。
いるメンバーで滞りなくバヌアツの予防接種がなされるよう頑張っていくのみです!!

まず、ご報告まで。支援者の皆さま、体調くずされぬ様、御自愛くださいませ。」

80以上の島々からなるバヌアツでは、ボートを使って島を渡り、車や徒歩でワクチンを運んでいます。
バヌアツでワクチンの運搬に奮闘する、ドミニクさんの動画はこちらからご覧いただけます。(DOMINIC’S STORY PENTECOST ISLAND

子どもや家族の移動の負担や運搬にかかるコストを抑えるため、1度の接種で5つの感染症(ジフテリア、百日咳、破傷風、B型肝炎、髄膜炎桿菌b型(Hib)による細菌性髄膜炎))を予防できる五価ワクチンが役立っています。

ワクチンをドローンで運べるようになると、さらに負担やコストを掛けずに必要なときに、子どもたちの元へワクチンを届けることができるようになります。今年で9年目になるJCVの同国への支援の詳細はこちらをご覧ください。
バヌアツ支援の詳細はこちら

この記事を書いたひと

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清水 大輔

募金開発グループ所属。募金活動の推進や、UNICEF現地事務所や現地保健省との連絡・調整および視察の手配を担当しています。

認定NPO法人 世界の子どもにワクチンを日本委員会 japan Committee Vaccines for the World’s Children

私たちは、
子どもたちの未来を
守る活動を行っています。

途上国の子どもたちに
ワクチンを贈る活動にご協力ください。