2013/01/31

和田毅 東北復興支援『絆』野球教室を開催!

これまで「1球投げるごとに10人分のワクチンを寄付する」というオリジナルの支援の方法で、途上国の子どもたちに笑顔を贈ってきたボルチモア・オリオールズの和田毅投手。2012年12月15日(土)「JCV子どもの笑顔プロジェクト(KSP)」として、その和田投手による「復興支援『絆』野球教室」を、福島県郡山市開成山野球場にて開催しました。

きっかけは、「帰国して一番にやりたいことは何か?」という質問に「福島の子どもたちに野球を教えたい」と答えた和田投手の一言と、その強い想いでした。そして実現した今回の野球教室は、午前と午後の2回行われ、郡山市の野球チームに所属する約100名の小中学生が参加しました。また、和田投手の早稲田大学時代の後輩で、2012年はセントラルリーグのベストナインやゴールデングラブ賞に選ばれた、東京ヤクルトスワローズの田中浩康選手や同じく野球部のOBの方々もこの活動に賛同し、駆けつけてくださいました。

はじめは緊張気味だった少年たちも、両選手と一緒にグラウンドを走り込み肩の力も抜けたところで、田中選手からはバッティングの基礎を、和田投手からはピッチングの基礎を教えていただきました。実際にバットを振ったり、キャッチボールをしたりするなかで、少年たちは両選手の教えを体に叩き込んでいました。その後、野手と投手にわかれ、具体的かつ専門的なアドバイスのもと、練習が行われました。

一語一句を聞き逃さないよう、真剣にアドバイスを聞く少年たちと、そのまなざしに応えるべくみんなと向き合い、これまで培ってきた野球のノウハウを余すところなく伝授された和田投手と田中選手。1時間半の白熱野球教室は、あっという間に終わりました。和田投手からは、「どんな状況でも野球を嫌いにならないで、練習を続けてください。そして、この中から将来、プロ野球選手や大リーガーが生まれてくれたら嬉しく思います。その時はチームメートとして、または対戦相手として共に戦いましょう」とのお言葉がありました。

和田投手の震災による福島県の被害を風化させたくない、自分も一緒に頑張っていく、という思いがつまった野球教室でした。最後は両選手を囲んでの記念撮影。カメラを見つめる子どもたちの瞳の中には、キラキラとした未来が見えるようでした。JCVではこれからも子どもたちに笑顔を贈る活動「JCV子どもの笑顔プロジェクト(KSP)」を継続していきます。引き続きご支援をお願いいたします。

<12月の活動>
・12/6(木)宮城県七ヶ浜町和光幼稚園、第二柏幼稚園
・12/15(土)郡山開成山野球場(和田毅「復興支援『絆』野球教室」)
・12/16(日)宮城県仙台市若林区JR南小泉アパート仮設住宅
・12/23(日)宮城県仙台市若林区日辺仮設住宅(クリスマス会)
・12/24(月)宮城県石巻市境仮設住宅「わんぱーく」

<ご寄付総額>
62,825,128円(2012年12月末現在)

<支出合計>
23,968,796円

【2012年12月分経費内訳】(2012年12月分経費)
パフォーマー出演費・・・397,769円
パフォーマー現地宿泊費・・・28,000円
補助スタッフ経費・・・51,844円
プランニング代・・・393,750円
現地交通費・・・35,780円
ロタワクチン支援費・・・882,000円
ロタワクチン支援事務経費・・・44,100円

<ご寄付残高>
38,856,332円(2012年12月末現在)

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高橋 昌裕

ドナーケアグループおよび広報・啓発・教育グループ グループ長。支援者の皆さんとのコミュニケーションを担当しています。

認定NPO法人 世界の子どもにワクチンを日本委員会 japan Committee Vaccines for the World’s Children

私たちは、
子どもたちの未来を
守る活動を行っています。

途上国の子どもたちに
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