
【支援者プロフィール】
株式会社OZAWAYA 代表取締役 社長
平塚 誠吾郎さま

大手企業での経験を経て、10年前に立川市で「ビジネスホテル 小沢屋」の支配人に着任。環境問題に強い関心を持ち、会社員時代からFSC森林認証の推進などに携わってきた。現在は地域密着型のホテル経営を通じて、環境保護と社会貢献活動を実践している。
本インタビューでは、日々JCVをご支援いただいている企業の皆さまからの声をご紹介します。
今回は東京・立川市で地域密着型ホテルを営む「ビジネスホテル 小沢屋」の平塚さまに、ペットボトルキャップ回収を起点とした途上国支援について伺いました。
平塚さまは環境保護への信念のもと、お客様や従業員を巻き込みながら社会貢献の輪を着実に広げてきました。ホテル経営と社会貢献活動をどのように結びつけ、地域コミュニティへと活動を広げてきたのか。その実践例と今後の展望についてお話しいただきました。
――ホテルでペットボトルキャップ回収活動を始めたきっかけについて教えてください。
私は、子どもの頃から立川の自然に囲まれて育ちました。ずっと環境保護や自然に関わる仕事に就きたいと思っていて、以前勤めていた会社でもFSC森林認証の推進などに携わってきました。
支配人着任後、「人と地球にやさしい思いやりのある社会を創造できる企業」というビジョンを掲げ、株式会社OZAWAYAを設立。ホテルという多くの方々が利用する施設でこそ、環境保護と社会貢献活動をスピード感を持って実行できるのではないかと考え、アメニティバイキングによる使用量の削減やトイレットペーパーの使い切りなど様々な活動を続けてきました。

フロントに設置されているアメニティバイキング
当時はSDGsが話題になっていて、プラスチック削減の議論も活発でした。しかし、プラスチックを完全に使わないということは現実的に難しいため、リサイクルやリユース、削減から進めることが重要だと感じていました。
特に、当ホテルの客室には、ラベルレスペットボトルの天然水を1本ずつサービスで置いているため、キャップについても何かできないかと考えました。ペットボトルキャップを回収する活動は社会的にも認知されており、お客様にも理解していただきやすいと思ったのです。回収について検索したところ、JCVが上位にヒットし、寄付先として信頼できる団体であると感じ、タイアップによる活動を開始しました。
現在、ホテルのフロントにキャップを持参していただいたお客様には、ガチャガチャを引いていただけるシステムを行っています。ほんの少しの自分の行動がワクチン支援という社会貢献と環境保護活動に結びつく喜び、それに加えて、景品や宿泊ポイントを獲得できる仕組みも童心に帰り楽しむことができるので、皆さん積極的に取組んでくださっています。

フロントに設置されている回収ボックスと「OZAガチャ」
――途上国の子どもたちへの支援について、どのような思いをお持ちですか?
実は、ホテルの支配人となる前から、ある団体を通し、個人として途上国の子どもへの支援を続けており、定期的に届く返礼の手紙や写真で子どもたちの成長を見守っています。
「衣食足りて礼節を知る」という言葉があります。食事はもちろん、学ぶ機会なども与えられた子どもたちが以前よりも少し幸せになることで、地球環境への意識も高まると思います。支援を受けた子どもたちが大人になったのち、今度は誰かを助けたり、支える側になることを願っています。
――ペットボトルキャップ回収の実績や成果についてはいかがですか?
活動は現在3年目で、11月の決算までに50㎏回収することを目標にしています。前回は、残り1か月で目標まで10㎏ほど足りなかったのですが、従業員にもうひと声をかけたところ、みんなが家族や友人に声掛けをしてキャップを持参してくれたお陰で、あっという間に達成することが出来ました。
最近では従業員にとっても、支援活動がOZAWAYAで働くことのモチベーションや誇りにつながっていると感じています。今では、それぞれが家でキャップを分別して職場まで持参することが習慣として根付いていますので、JCVからの報告書は従業員にも常に共有しています。

目標の50㎏に向け、回収したキャップは定期的に重さを測っているそう。
――お客様からの反応で印象に残っていることはありますか?
朝の忙しい時間帯でも、エレベーター横の回収ボックスまで来て、ペットボトルを分別してくださるお客様が多くいらっしゃいます。外で購入されたペットボトルであってもキャップ・ラベル・本体をきちんと分けてくださることはとても印象的であり、この取り組みを始めて本当に良かったと感じています。

エレベーター横の回収ボックス
――今後JCVと一緒に取り組んでみたいことはありますか?
現在、弊社では、ペットボトルキャップ回収に加え、ご宿泊1室につき2人分のワクチンを寄付するタイアップ支援や不要品回収キャンペーンへの参加も行っております。
今後は、様々な業種に従事する自身の人脈も活かしながら活動の幅を広げ、今よりもさらにJCVと一緒に社会貢献活動に取り組める体制を1年以内に整えたいと考えています。これからもよろしくお願いします。

館内の様々な場所に子どもワクチン支援に関する情報を掲載
――これから支援を始めようと考えている方や企業へのメッセージをお願いします。
活動を始めてみたいと考えている方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
実際に取り組んでみると、「いい事をやっていますね」と仰られて、共感してくださったり、ご自身の取り組みを披露してくださる方もいます。そして、このOZAWAYAのステークホルダーの方々のひとつひとつの積み重ねを大きなアクションへとつなげていくことが私の使命とも考えています。地球には、環境問題を筆頭に喫緊の課題が多くあります。地球環境の保全やよりよい社会を創造する取組みは、企業イメージや従業員のモチベーション向上へと必ず結び付きます。今からでも決して遅くはありません。できることからひとつひとつ始めてみてください。
――途上国の子どもたちへのメッセージをお願いします。
私たちは、常に皆さんのことを考えています。考えない日は1日もありません。そして、全ての人と生き物は、幸せになるために生まれてきています。どうか、幸せになるための夢を描き、希望を抱いて前向きな努力を続け、頑張ってほしいと思います。