10月24日は世界ポリオデーです。
世界のポリオ発症数はこれまでに99%減少し、残すはあと1%の撲滅です。世界中で様々な対応が講じられる中、JCVでも2014年にポリオ撲滅緊急支援募金を立ち上げ、皆さまのあたたかいご支援のお陰で、ソマリアとパキスタンに経口ポリオワクチンやワクチン関連機器を贈ることができました。
今年、こうした支援が着実な成果となって現れはじめています。
まず、WHO(世界保健機関)は9月25日に、ナイジェリアでポリオの感染例が過去1年間なく、流行が終息したとして同国を流行国リストから外しました。これによりアフリカ全土でポリオが終息し、ポリオの野生株ウイルス常在国は中央アジアのアフガニスタンとパキスタンのみとなりました。そして、そのアフガニスタンとパキスタンで、新しく不活化ポリオワクチンが導入され、ポリオ感染予防がさらに徹底されます。
今年の世界のポリオ感染者数は51人ですが、これは昨年同日比の約5分の1に抑えられています。また、ポリオ野生株保有国のパキスタンでは、約300万人の子どもたちが9月のワクチン接種キャンペーンでポリオワクチン接種を受けることができるなど、撲滅に向けた歩みが続いています。
日本では1980年の感染を最後にこれまでポリオ感染は報告されていませんが、世界ではまだまだ子どもたちの生活と隣り合わせの脅威の1つです。ポリオ撲滅まであともう少し。そして、ポリオ感染予防を継続していくためにも、これからもご支援をよろしくお願いいたします。