ご存知でしたか?
毎年7月6日はワクチンの日です。1885年7月6日に、近代ワクチンの父であるフランスのルイ・パスツール博士が開発した狂犬病ワクチンが、当時9歳のジョセフ・マイスター君に接種されました。このことを記念したのが、7月6日のワクチンの日です。
当時、パスツール博士は狂犬に咬まれたのち、症状が出るまでに治療するためのワクチンの研究を進めていました。そこへ2日前に狂犬病と診断された犬に深く咬まれたマイスター君が父親に連れられてパスツール博士の研究室にやって来たのです。13回のワクチン注射、11日間の治療の結果、マイスター君は狂犬病による死から免れました。このマイスター君の治療が成功したことに続き、15歳の羊飼いジャン・バプティスト・ジュピユ君の治療も成功。その後、パスツール博士は狂犬病ワクチンによる治療についての論文を発表し、彼の名は瞬く間に知れ渡りました。
彼の研究を元に、より安全性の高いワクチンの開発研究が進みました。今では、多くの子どもたちがその恩恵を受け、ワクチンで予防できる感染症からその大切な命が守られています。
ちなみに、治療を受けたマイスター君とジュピユ君は、その後パスツール研究所の門番となっています。彼らの命の恩人へのあたたかい気持ちが感じ取れますね。
パスツール博士による狂犬病ワクチンが登場して130年になりますが、いまだに1日4,000人の子どもがワクチンで予防できる感染症で命を落としています。
これからも皆さまと共に、子どもワクチン支援活動を継続してまいりますので、引き続きご支援のほどよろしくお願いいたします。
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参考文献:山内一也、三瀬勝利 「ワクチン学」