2016/10/24

10月24日は「世界ポリオデー」

認定NPO法人 世界の子どもにワクチンを 日本委員会 (JCV) リリース

2016年10月24日      

10月24日は「世界ポリオデー」

80万人分のポリオワクチンを子どもたちへ

認定NPO法人 世界の子どもにワクチンを 日本委員会(東京港区、理事長:細川佳代子、以下JCV)は、今年、あわせて80万人分以上の経口ポリオワクチンをミャンマーとブータンの子どもたちへ贈り、その他の地域にもアイスライン保冷庫などのワクチン関連機器を届けました。皆さまからのご寄付は、世界の子どもたちの命をポリオの脅威から守る活動に繋がっています。ポリオ根絶まであと3カ国。ポリオ常在国がゼロにならない限り、世界中の子どもたちにポリオ感染のリスクがあります。今、そして未来の子どもたちを予防可能な感染症から守るため、引き続き活動へのご支援をお願いいたします。

■2016年のJCVポリオ支援

1994年の設立以来、主にミャンマー・ラオス・ブータン・バヌアツの子どもたちに継続してワクチンや関連機器を贈ってきたJCV。ご寄付はワクチンまたはワクチン関連機器に姿を換え、今年のワクチン接種の場で生かされています。中でも、ミャンマーに経口ポリオワクチン776,000人分(3回接種)、ブータンに同ワクチン26,500人分(4回接種)を贈り、地域の予防接種活動を支援。また、ポリオの野生株ウイルスが残るパキスタンに、ワクチン接種環境整備用として直接運転式ソーラーアイスライン保冷庫11台、発電機11機、ワクチンキャリアー2,640台、ワクチン接種にともなう治安対策費用などを贈りました。WHO(世界保健機関)がミャンマーとブータンのポリオ撲滅を宣言して今年で2年を迎えますが、ポリオ常在国がゼロになるまで、世界の子どもたちはポリオ感染のリスクにさらされています。そのため、各国はワクチン接種を通してポリオ感染を予防しており、JCVはその活動を支援しています。

2015年支援供与実績の詳細はこちら

JCVはパートナー団体とともに、ポリオ撲滅の啓発活動も行っています。今年の世界ポリオデー記念イベントとして、パートナー団体である一般社団法人ジェイ・アイ・ジー・エイチ(JIGH)が、ワクチンとポリオを“アート”をきっかけに考える「世界ポリオデー・アート・フォーラム」を開催(同フォーラムの詳細はこちら)。また、Rotaryは、10月25日朝7時から、アトランタにある米国疾病対策センター(CDC)にて、4年目となる「世界ポリオデー」のイベントを実施。その模様はインターネットで生中継されます(詳細はこちら)。JCVは、今後も、ポリオアドボカシーグループの一員として、ポリオ撲滅のための啓発活動を展開していきます。

■ 世界のポリオの現状

ポリオとは、ポリオウイルスが腸内で増加することで発症する病気で、乳幼児に多く、主に手や足に麻痺が現れることから「小児まひ」とも言われます。ワクチンの普及によって1988年には125カ国の国でポリオが流行していたのに対し、2016年にはポリオの常在国はパキスタン、アフガニスタン、ナイジェリアの3カ国のみとなりました。ポリオは、1980年に根絶された天然痘に次いで、人類史上2番目に“根絶可能な病気”といわれています。

■ 認定NPO法人 世界の子どもにワクチンを 日本委員会(JCV)について

JCVはJapan Committee, Vaccines for the World’s Childrenの略。

1994年に誕生したJCVは、1日4,000人と言われるワクチンで予防可能な感染症で命を落とす子どもたちにワクチンを届け、子どもたちの未来を生み出す活動を行っている民間の国際支援団体です。

その前年の1993年、日本のイニシアティブでWHO、UNICEF、世界銀行などが京都に34カ国の代表を集めて「子どもワクチン世界会議」が開催されました。「各国は感染症による子どもの死者が年間300万人という事態を改善するため、直ちに具体的な行動を開始すべきだ。」とする「京都宣言」が採択され、それを受けて設立されたのがJCVです。1996年にミャンマーへの常時支援をスタートして以来、現在に至るまで、開発途上国の子どもたちへワクチンおよび関連機器を贈ることに特化した活動を続けています。

■主な支援国:ミャンマー(1996年~)、ラオス(2007年~)、ブータン(2008年~)、バヌアツ(2010年~)

■2015年支援総額:1億2,912万円 (ミャンマー:約4,921万円、ラオス:約2,202万円、ブータン:約2,274万円、バヌアツ:約2,476万円、パキスタン:約1,039万円)

【団体概要】

団体名:  認定NPO法人 世界の子どもにワクチンを 日本委員会
設立:    1994年1月
代表者:  理事長 細川佳代子
URL:    https://www.jcv-jp.org/
所在地:   東京都港区三田4-1-9 三田ヒルサイドビル8階
事業内容: 開発途上国への子どもワクチン支援

本件に関するお問い合わせ先:
認定NPO法人 世界の子どもにワクチンを 日本委員会 (JCV)
広報・啓発・教育グループ:原佑理子
TEL 03-5419-1081 / FAX 03-5419-1082 / EMAIL hara@jcv-jp.org

 

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高橋 昌裕

ドナーケアグループおよび広報・啓発・教育グループ グループ長。支援者の皆さんとのコミュニケーションを担当しています。

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