私達の身近にあるペットボトルキャップ。しっかりと分別・回収することで、とても質の良いプラスチックリサイクル素材を生成できるポテンシャルを秘めており、近年は、買い物カゴや洗剤のボトル、洗濯ばさみなどの身近な製品から、車やテレビの部品、工業用パレットに至るまで、様々な製品へのリサイクルが進んでいます。
このペットボトルキャップを回収することで、プラスチックの資源循環・環境保護を促進するとともに、途上国の子ども達の命を救うワクチン支援にもつながるのが、「ペットボトルキャップ回収リサイクルを通した子どもワクチン支援」です。
現在、協力いただいている回収リサイクル事業者は全国で86社107拠点。さらに、各地のスーパーの店舗や公共施設なども回収ボックスを設置、小中学校も回収に取り組んでくださっています。各リサイクル事業者から持ち込まれたキャップの重量に応じた金額がJCVに寄付され、ポリオやはしか、破傷風などのワクチンに換えて、途上国の子ども達に届けます。
活動が始まり、既に20年。幼稚園・保育園に通う小さなお子さんから、施設に入居する高齢者まで、誰もが負担なく手軽に社会に貢献できる活動として、全国で多くの方々が回収に協力してくださっており、年間の回収量は約15億個に上ります。
ゴミとして捨てられてしまうことも多いキャップが、数多くの途上国の子ども達を、はしかや破傷風などの感染症から守るために役立っています。