2024/10/24

今日は、世界ポリオデー。
そもそも、ポリオはどんな感染症?

今日10/24(木)は世界ポリオデー。ですが、そもそもポリオ(小児マヒ)とは、どんな感染症なのでしょう。

ポリオとは
〇日本では、脊髄性小児マヒ、急性灰白隨炎とも呼ばれる。
〇ウイルスによって神経が破壊されることで、筋肉のマヒや骨の変形などが起きる感染症。
〇大人が感染することもあるが、患者の多くは途上国の5歳未満の小さな子ども達
未だ完治させる治療法は存在しない。

 
左:ポリオの発症者を描いたとされる壁画。
右:ポリオを発症し、片足に萎縮が見られる子ども。

ポリオは、古代エジプトの壁画にも患者が描かれるなど、昔から人々を苦しめてきました。
治せないからこそ、ワクチンで予防することが大切な感染症です。

もし、接種できず、マヒを発症してしまった場合、進行を遅らせたり、できる限り機能を残すリハビリが頼りです。
しかし、数十年後、生き残った神経を生かして日常生活を送れていた人に「ポストポリオ症候群」という二次障がいが襲ってくることもあります。

 
左:経口ポリオ生ワクチン。
右:ポリオによるマヒを発症し、リハビリを行う子ども達。

ポストポリオ症候群
〇ポリオによるマヒを発症後、日常生活を送れる程度に回復していた人が、突然、筋力低下や筋肉の萎縮などが起きる。
〇健常者と比べると、ポリオでマヒがある人は1つの神経で動かさないといけない筋肉の数が5~100倍と言われ、神経がオーバーワークにより働かなくなることが原因とされる。
〇ポリオによるマヒがある人の約50%が発症すると言われている。
〇ゆっくりリハビリに取り組めば症状は回復するが、体調不良、ストレスなどが原因となって再発することもある。

日本では、過去の流行を踏まえたワクチン接種の普及などにより、1980年の1件を最後にポリオの新たな感染者は確認されていません。
しかし、今年、パレスチナのガザ地区では25年ぶりの発症者が確認され、パキスタンでも30名を超える発症者が出るなど、世界ではポリオの再流行が懸念されています。

JCVは、UNICEFや現地の医療関係者などと共に感染症の流行を防いでいきます。

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乙津 俊輔

広報・啓発・教育グループ所属。広報啓発活動や、画像使用申請、講師派遣などを担当しています。

認定NPO法人 世界の子どもにワクチンを日本委員会 japan Committee Vaccines for the World’s Children

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