2017/08/25

バヌアツからのご報告

青年海外協力隊としてバヌアツ保健省の予防接種拡大計画課(以下EPI課)に派遣されている松井さまより、バヌアツ現地の様子が届きました。看護師の松井さまとのご縁は、なんと昨年のグローバルフェスタ。着任前の松井さまがグローバルフェスタのJCVブースに偶然お立ち寄りくださり、JCVのバヌアツへのワクチン支援をご覧いただいたことがきっかけです。なかなか知ることができないバヌアツでのワクチン接種の様子です。ぜひご覧ください。

「支援者の皆さま、こんにちは。青年海外協力隊員としてバヌアツ保健省EPI課に派遣されている松井です。2017年6月16日夜に皆様のご支援により送付いただいた五価ワクチンが無事到着いたしました。ご支援誠に感謝申し上げます。

到着が夜でしたが、スタッフが遅くまで残り、空港までワクチンを受け取りに行きました。帰路がちょうど帰宅ラッシュと重なり、道路が大混雑していました。早く冷蔵庫に入れなければと、課長が機転をきかせて、裏道を通るとの判断をしたのですが、なにせ悪路です。他のスタッフが、荷台に乗ってワクチンを支えてくれました。落ちないかと心配すると同時に、バヌアツ人のたくましさに驚きました。皆さまの善意を無事に冷蔵庫に保管することができました。

EPI課はここ半年でスタッフが若返り、いい方向に進んでいる印象があります。スタッフのワクチン温度管理に対する意識は、予想よりも高いです。新しい物品配置やストック表の導入も、すぐに適応してくれています。普段は事務作業がゆっくりで、もう少し効率的な方法がないのかと思うこともあります。でも、ワクチンの発送や受入時の段取りなどは、到着時刻を心配して電話をしたり、何度もリストの数量を確認したり、日本人の几帳面な人と同じように準備する場面が度々うかがえます。
一方で地方は、州ごとの管理状況にも差があるようです。ワクチンを度々切らしてしまい、緊急発注することもあります。地方の様子も徐々に情報を得ていければと思っています。
ひとまず、ご報告まで。支援者の皆さま、体調くずされぬ様、御自愛くださいませ。」

80以上の島々からなる同国では、1度の接種で5つの感染症(ジフテリア、百日咳、破傷風、B型肝炎、髄膜炎桿菌b型(Hib)による細菌性髄膜炎))を予防できる五価ワクチンが有効です。今年で7年目になるJCVの同国への支援の詳細はこちらをご覧ください。
バヌアツ支援の詳細はこちら

この記事を書いたひと

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高橋 昌裕

ドナーケアグループおよび広報・啓発・教育グループ グループ長。支援者の皆さんとのコミュニケーションを担当しています。

認定NPO法人 世界の子どもにワクチンを日本委員会 japan Committee Vaccines for the World’s Children

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