2025/04/08

今日は世界健康デー
~「健やかなはじまり、希望のある未来へ」~

毎年4月7日は、WHO(世界保健機関)が制定した「世界健康デー」です。日本では昨年までの「世界保健デー」から和訳もリニューアルされ、より多くの方々が健康について意識を高め、行動を起こす機会となるように様々なイベントの開催や情報発信が行われています。

今年のテーマは、「健やかなはじまり、希望のある未来へ(Healthy beginnings, hopeful futures)」です。最新の推計によれば、200万人以上の赤ちゃんが生まれてから1か月以内、つまり新生児のうちに命を落としています。また、妊娠・出産が原因で亡くなる女性も、毎年約30万人に上ると言われています。
(出典:WHO  World Health Day 2025 )

ラオス北部コック・ハン村に暮らすジェールさんのお話

私の2人目の娘は、生まれてからわずか1ヶ月で亡くなりました。原因は、破傷風でした。私の村には医師や看護師はいません。隣人にバイクを借りて医師がいる町まで急いで向かいましたが、病院に着いた時には、もう娘は息をしていませんでした。それから4年後、3人目の男の子のイェンコンが生まれる時に看護師から教えられ、ワクチン接種を受けることで子どもの命を守れることを初めて知りました。
「イェンコンはワクチン接種を受けたおかげで、ほとんど病気もせず健康に成長しています。」

 

ジェールさんの事例のように、幼い赤ちゃんは、はしかや破傷風などの感染症に対して特に弱い存在です。医療環境も整っていない開発途上国では、近くの診療所まで1日以上かかることも珍しくありません。厳しい環境の中、ちいさな命を救うためには、感染症を防ぐワクチン接種が必要です。

JCVは創設以来31年にわたり、支援者の皆さまとともに途上国の子ども達にワクチンを贈る「子どもワクチン支援」を続けています。現在は、ミャンマー、ラオス、ブータン、バヌアツで各国のUNICEF事務所や医療従事者の方々と協力し、ポリオやはしか、破傷風などのワクチン接種を進めています。2023年には、ブータンで風疹の国内排除に成功するなど、支援の成果も目に見える形で表れてきております。

私たちは、途上国の子ども達の命と未来を守るため、「子どもワクチン支援」を続けてまいります。皆さま、これからもよろしくお願いいたします。

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この記事を書いたひと

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乙津 俊輔

広報・啓発・教育グループ所属。広報啓発活動や、画像使用申請、講師派遣などを担当しています。

認定NPO法人 世界の子どもにワクチンを日本委員会 japan Committee Vaccines for the World’s Children

私たちは、
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