WHO(世界保健機関)は9月25日に、ナイジェリアでポリオの感染例が過去1年間なく、流行が終息したとして同国を流行国リストから外しました。これによりアフリカ全土でポリオが終息し、ポリオの野生株ウイルス常在国は中央アジアのアフガニスタンとパキスタンのみとなりました。
2012年頃までは、世界のポリオ感染の約半数がナイジェリアで確認されていました。それから3年をかけて、政府・NGO・宗教的指導者、そして何千もの保健師がポリオに立ち向かい、ついに新規感染者がいなくなりました。これは素晴らしいニュースです。
日本政府も2014年5月にナイジェリアのポリオ対策として約80億円のODAを拠出。また、JCVも2014年に皆さまのご寄付でソマリアにポリオワクチン299,840回分を支援しています。今回のニュースは、ナイジェリアを含むアフリカ各国の努力と、日本を含む世界的な取り組みが功を奏した結果です。
ポリオが一度終息した地域でも、再発防止のために、子どもたちが定期的にワクチンを接種することが重要です。今後もポリオ撲滅に向けて、皆さまのご支援をよろしくお願いいたします。