昨年6月より開始しましたJCV創立20周年記念ポリオ撲滅緊急支援募金へのご寄付額は、 本日現在で約1,300万円となりました。みなさまのご協力に深く感謝申し上げます。この緊急支援募金はポリオウイルスの常在3カ国(パキスタン、アフガニスタン、ナイジェリア)のうち、発症数が唯一増加しているパキスタンと一度はポリオウイルスを撲滅しながらも他国から持ち込まれて再度発症しているソマリアでのポリオワクチン接種と接種環境を整備するために使わせていただきます。
このたびご寄付総額が、ソマリアのプロジェクト額54,000米ドルを上回ったため、パキスタンに先立って送金させていただきました。このご寄付は、約30万回分の経口ポリオワクチンとワクチンを確実に接種するための経費となります。紛争が完全には終わっていないソマリアでは、ワクチンを運搬するにも護衛など治安問題を乗り越えるための費用も必要なのです。
また、ソマリアでは他国から持ち込まれたポリオウイルスの野生株が広まっている地域があり、一人あたりのポリオワクチン接種回数を増やして効果を高める策がとられています。全国一斉接種に加え、地域での状況に合わせた追加接種を行っているため、現在のソマリアでは大量のポリオワクチンが必要で、みなさまのご支援は30万回分という非常に大きな意味のあるものとなりました。
あらためまして、これまでのみなさまのご協力に感謝申し上げます。パキスタンのプロジェクトも早期に実施できるよう引き続きみなさまのご協力をよろしくお願い申し上げます。