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2013年 マダガスカル共和国視察報告

更新日:2013.07.17

6月12日から22日、アフリカの東側に位置するマダガスカルへの視察にスタッフ2名で行ってきました。日本の1.5倍の国土に2,190万人(日本の人口の15%)が生活をしているマダガスカル。主要産業は農牧業で、国民の大半が1日1米ドル以下の生活をしている貧しい国です。

同国は、1997年から2008年にかけて乳幼児の死亡率を半減させるなど、アフリカの中では比較的ワクチン接種率の高い国でしたが、2009年の政治危機後に設置された暫定政府が国際社会で認められなかったため、他国からの援助が受けられなくなり、ワクチンを適正な温度で管理し子どもたちのもとに届ける「コールドチェーン」も機能しなくなりました。その結果、ワクチンの接種率も低下してしまいました。

JCVは2012年にUNICEFを通じて同国より緊急支援要請を受け、ワクチンとコールドチェーン改善のための支援を行いました。今回の視察は、「2012年度に実施した緊急支援の結果確認と、今後の支援の必要性を確認すること」を目的に行いました。今回の視察では、島の南西部に位置するトゥリアラを訪れ、保健局、ヘルスセンター(保健所)、保冷庫などを視察しました。この時期のマダガスカルは冬に相当する季節で、昼間でも気温は22度程度と過ごしやすい気候でした。

電力事情がよくない同国では、ワクチンを保管するための保冷庫に燃焼式のものを使用していましたが、資金不足により燃料の灯油を購入できず、保冷庫の維持が困難という理由でヘルスセンターの閉鎖が相次いでいるという現実がありました。資金不足による問題は保冷庫のみならず、ワクチンを運ぶための車やバイク、母子の健康とワクチン接種の管理をするための母子手帳や記録台帳も欠品状態で、医師や看護士の不足も重要な問題となっていました。

同国では今後、保冷庫・輸送バイクを増強しつつ、電気・灯油に頼らないソーラー式の冷蔵庫を配置しようとしていますが、一時的に多額の資金を必要とするため、外国からの支援を必要としていました。

この国はワクチンだけではなく、公衆衛生、インフラ、教育など様々な問題を抱えています。しかしこの国の子どもたちは市街地の子どもたちも、地方の村の子どもたちもみな元気で、カメラを向けるとクリクリの目を輝かせていました。アフリカに対する支援は、生活環境の問題だけでなく政治的なに不安定という問題もあり難しい面がありますが、この子どもたちが明るく楽しく過ごせる未来のために、JCVができることは支援を続けていくことだと強く感じさせられた視察でした。



この子どもたちに未来をプレゼントするためのみなさまのご支援に深く感謝申し上げますとともに、引き続きのご支援をいただけますよう、どうぞよろしくお願いいたします。








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