海外での活動

支援供与実績

2006年度支援事業報告

2006年3月、JCVは、昨年に引き続き、ミャンマーの定期予防接種のためのコールドチェーン強化支援に2,000万円を拠出しました。

ワクチンは、ある一定の温度で保存しなければ効果がなくなってしまうため、運ぶときの温度管理がとても大切になります。ワクチンの効果を保ちながら、子どもたちの元に届ける一連の流れ、またそのために必要な設備(具体的には冷凍庫やクーラーボックス、停電したときの発電機も含めて)を「コールドチェーン」と呼んでいます。

ポリオの発生ゼロの状態が続いているミャンマーの次の対象は、「はしか」です。2006年10月に予定をされたはしかワクチン予防接種キャンペーンに向け、「コールドチェーン」の拡充支援が急務となったミャンマー保健省およびUNICEFミャンマー事務所より支援を受け、地方レベルのコールドチェーンの拡充支援をしました。

2006年度ミャンマー支援内容
  単価 費用 輸送費 輸送費 総費用
保冷ボックス(長距離用) 380 157 59,660 15% 8,949 68,609
冷蔵庫 30 765 22,950 15% 3,443 26,393
冷凍庫 30 530 15,900 15% 2,385 18,285
ワクチン運搬ケース 2,000 24 48,000 15% 7,200 55,200
電圧安定装置 60 25 1,500 15% 225 1,725
小計           170,212
管理費(5%)           8,511
合計           178,722

2006年5月、ミャンマー中部マンダレー管区でポリオ発症が1例報告され、保健省やWHOやUNICEFなどの国際機関に大きなショックを与えました。幸い、ポリオに感染した子どもの症状は軽く、完全に快復をしましたが、このポリオワクチン由来株*からの発症は、その子どもの住む地域に限らず、予防接種の不徹底による免疫力の低下を危惧させるもので、感染症の流行を食い止めるため、国として大々的な予防策を立てる必要が生じました。

JCVはこのキャンペーンのために、ワクチンや関連機器を予防接種急きょ拠出することになりました。

ワクチン由来株ウイルスとは
感染症の予防接種では、ウイルスを弱毒化させた物質、すなわちワクチンを人体に注入し、感染症ウイルスと戦う抗体を送りこんで人体に免疫をつくります。しかし、本来であればできるはずの免疫が、人から人へとこの弱毒化したウイルス(ワクチン)が、感染していくのです(が、普通免疫があるので、何も起こらない)変遷の中で、ワクチン自体が突然変異して、有毒化したり、免疫力の弱い人に感染することによって起こるポリオが発症してしまうことを言います。

「ワクチン由来株ウイルスとはなんですか?」(WHOホームページより:英語)
http://www.who.int/features/qa/64/en/index.html