海外での活動

支援供与実績

チベット亡命政府厚生省免疫プログラム

私たちは「免疫及び予防接種拡大計画の免疫接種プログラム」に基づき、以下の予防接種を無料で実施しております。

・BCG
・三種混合/ポリオ 第一接種
・三種混合/ポリオ 第二接種
・三種混合/ポリオ 第三接種
・効能促進剤 I
・効能促進剤 II
・麻しん
・MMR接種
・98年よりB型肝炎接種

1998年より、5歳未満の子供は全て、B型肝炎ワクチンは半額、他の予防接種は無料と案内しています。さらに、南インドのチベット人居留地では、アヤン・リンポチェにより陰性人口の調査と免疫接種が行なわれ、チベット人コミュニティの健康状況の調査が進められています。

表A 南インド・チベット人居留地のB型肝炎の状況
S.N 居留地名 地域 実施年 調査人口 陽性人口
1. バイラクペ居留地 バイラクペ 2002 9,500 1,123
2. ラプゲリン居留地 ハンサール 2002 1,812 235
3. ドンデリン居留地 コレガル 2002 3,900 380
4. デグリン居留地 ムンゴット 2002 5,384 445
合計 20,596 2,183
表B 中央インドにおけるB型肝炎調査
S.N 居留地名 地域 実施年 調査人口 陽性人口
1. バンダーラ居留地 バンダーラ 2003 458 32
2. フェンディリン居留地 マインパト 2003 734 28
3. プンツォリン居留地 オリッサ 2003 1,735 134
4. チベット人コミュニティ パンガロール 2003 180 13
5. チベット人コミュニティ ウーティ 2003 245 21
合計 3,352 228

治療費を一人約2000ルピーにのぼりますが、亡命政府厚生省がその50%を負担し、アヤン・リンポチェが50%を負担することに同意しています。治療費についての話し合いの中で、私たちはまず、B型肝炎に関する科学的証拠を入手すべきだと感じました。そしてそれには、チベットの医薬制度のもと、調査するのが良いだろうと意見が一致しました。

私たちチベット亡命政府厚生省は、「NPO法人 世界の子どもにワクチンを 日本委員会」より総額95万ルピーの資金を受けております。これはB型肝炎の治療にあてられ、USドルで2万千ドルに相当します。そして、100万ルピーをB型肝炎治療費としてUSHAから支給されました。

さらに南インドのチベット人居留地において、チベット医学の薬草療法を用いたB型肝炎治療を試みはじめています。さらにカルナタカ診療所において、200人のB型肝炎患者に対しエライザ法検査を行うことに同意致しました。インドとネパールのすべてのチベット人居留地で実施する前に、マイソールで6ヶ月間、患者の薬に対する反応を見ることになっております。良好な結果が得られ次第、中央および北インドへ徐々に治療を広めていく予定です。

指導に基づいた調査により、南インド、中央インドのチベット人コミュニティのB型肝炎状況は、他のどの人口に比べても格段に高いことがわかりました。現在のチベット亡命者人口の1割がB型肝炎の陽性です。これは非常に高い割合と言えます。この問題には特別な措置、とりわけ予防に対する処置が必要です。私たちは2004年より、新生児予防接種を無料で提供しておりますが、すでに感染している場合には助成金により治療を行っております。

このプログラムのもと、2004年からはB型肝炎の接種を5歳未満の子供は無料、他は半額で提供するという方針を立てました。これはもちろんプログラムのための予算に応じて段階的に行われる予定です。

B型肝炎の治療と接種、その他、社会のなかの弱者や子供達の命を救うため、ポリオの予防接種に関して、「NPO法人 世界の子どもにワクチンを 日本委員会」が手厚い援助をしてくださったことに心より感謝いたします。

ここに数枚の写真をお送りいたします。これはプログラム実施の経過中に、状況を視覚的に伝えられるようにと撮影されたものです。

チベット医学のB型肝炎薬草療法の実費は、大まかに2200名の患者に対し440万にのぼります。治療元の「メンツェカン」(チベット医学暦法学研究所)からすでに3ヶ月分の治療費75万ルピーの請求がきております。

多大なるご支援をしていただいている「NPO法人 世界の子どもにワクチンを日本委員会」の皆様に対して、子ども達を代表致しまして、心より深く感謝を申し上げる次第でございます。

2004年2月16日
チベット亡命政府厚生省事務次官
ヤサフ・ナイク

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