海外での活動

支援供与実績

ミャンマーへの支援内容(2003年度)

2003年度、世界の子どもにワクチンを日本委員会は、US$250,000(約3,000万円)(ポリオワクチンを含む予防接種に関連する機器など)をミャンマーに送りました。支援内容は、ポリオワクチン接種活動費、保健婦用自転車600台の提供、モニタリング費です。

1. ポリオワクチン接種活動

ポリオワクチン接種活動とは、ポリオワクチンを定期的に接種するためのワクチンを供給することで、都市や地方の保健センター、母子保健センター等を拠点として進められています。そこでは「ポリオ」、「結核」、「ジフテリア」、「はしか」、「破傷風」から乳児を守るために、各疾病に対するワクチン接種が実施されています。各保健センターには、保健婦やヘルスアシスタントが配置され、定期的予防接種活動が円滑に進む仕組みになっています。私達は、ここで毎年必要とされる、定期予防接種の中の一つである、ポリオワクチンを提供し、ミャンマーの乳児をポリオ感染から守ることを優先課題としています。

ポリオワクチン接種促進は、WHOの指導により、発展途上国が国家行事として実施している「全国一斉予防接種日」(National Immunization Day)のために必要なポリオワクチンを供給することから始まりました。毎年、5歳未満の子どもたちすべてに予防接種が実施されるのは、熱帯国のミヤンマーでは一年のうち最も涼しい時期である12月と1月に一日づつ予防接種日が設けられ、全国に接種会場が設置され、一人の子どもが2回の接種を受けるように義務付けられています。この国家行事は1992年から2002年までは全国規模で実施されましたが、その成果は著しく、ミヤンマーのポリオ症例をゼロに近づけました。2003年からは地域を特定し、カチン州、チン州、ラカイン州、ザガイン州などで、従来どおり12月と1月に接種されています。これを地域特定一斉予防接種日(SNIDs)と呼んでいます。

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2. 保健婦用自転車600台を提供

都市や地方の保健センター、母子保健センターには、保健婦やヘルスアシスタント等が常駐しており、週に2〜3回地域の各家庭を訪問し、子どもや妊婦の健康管理をしています。各家庭を訪問する際に、低温でポリオワクチンを運ぶためのクーラーボックスや、その他の医療器具敏速に運ぶためにも、徒歩では時間がかかり、肉体的にもつらい作業となります。自転車は車が通れない道でも乗り入れることが出来ます。自転車で保健婦が出かけることで管轄地域の家庭への訪問回数が充実し、保健婦の肉体的負担をも軽減します。

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3. モニタリング

モニタリングは、ワクチン接種活動がうまくいっているかどうか現状を査定・評価し、課題を浮き立たせ、具体的に解決法を見出すことです。

具体的には、

  • ・ワクチンが十分な量、届いているか、
  • ・注射器・注射針他、関係備品が受領されているか、
  • ・計画された事業内容と実施内容の査定がなされているか、
  • ・コールドチェインが円滑に管理されているか、
  • ・指示通りに接種活動が実施されているか、
  • ・ワクチンの保管・流通等の各種記録作成が実施されているか、

について、各々達成度が数値化され評価され、解決にむかった取り組みが展開されています。

ミャンマーは、ポリオ根絶まであと一歩のところにありますが、最後の一歩を踏み出し終えるためには、まだ多くの問題を乗り越えなくてはなりません。ワクチン価格の上昇、国境地域におけるポリオワクチン接種活動の推進、コールドチェインの維持、ワクチン接種事業に関する包括的な管理体制の強化等が問題として残っており、まだまだわたしたちの継続した支援活動が必要とされています。